Spice of Life

イギリスでイタリア人と暮らす日本人のブログ。

日本での国際結婚の手続き。~意外と簡単です、焦らなくて大丈夫!~

ご結婚が決まった方、おめでとうございます。

中にはお相手が外国人という方もいらっしゃるかと思います。

 

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国際結婚を決めたけど、何をしたらいいのかわからない!という方って結構いらっしゃるのではないでしょうか?

私も夫と結婚することを決めたとき、「結婚するといってもどんな手続きをしたらいいんだろう?」と、何から手を付けていいのかわからなかったうちの一人です。

 

初めて結婚するんだし、ましてや相手は外国人。

わからなくて当たり前ですよね。

 

これまでブログに国際結婚の手続きに関する記事をいくつかアップロードしましたが、手続きの手順を一目見てわかるようにこちらの記事にまとめたいと思います。

 

前提条件として、私たち夫婦の置かれている(いた)状況を記しておきます。

 

・イタリア国籍の夫と日本国籍の妻。

 ・入籍は日本で行い、その後イタリアへ通達。

・日本での婚姻手続きは全て妻である私が一人で行う。(夫はイギリスでの仕事があるため。)

 

以下は追加情報。

婚姻手続きには直接関係ないですが、参考程度にどうぞ。

 

・夫はイギリスで住民登録しています。(日本でいう海外在住届のようなものを、在英イタリア大使館に提出しています。)

・妻である私は2016年11月~2018年10月ロンドン在住。(YMS2016、他国のワーキングホリデーのようなビザ)

 

私たちが実際に経た手続きを以下に書き記しますが、必要書類や手続きは婚姻届を提出する自治体、または配偶者となる方の国籍によって異なりますので、その都度該当機関にお問合せください。

 

 

1.市役所に必要書類を確認。

 

oliamemo-uk.hatenablog.com

 

まずは、日本のどこで婚姻届を提出するか決める必要があります。

大抵の場合は日本国籍の方の本籍地や現住地だと思いますが、二人の思い出の地などで婚姻届を提出したい方もいらっしゃるかもしれません。

 

婚姻届を提出したい市役所や区役所に電話して、お相手の方の国籍を告げて入籍に必要な書類を確認してください。

担当部署は市民課や戸籍課など役所によって名称は異なりますが、戸籍を扱う部署に連絡すれば間違いないかと思います。

わからない方は代表電話にかけて、担当者の方に繋いでもらうといいですね。

 

2.イタリア領事館で夫の婚姻要件具備証明書を取得

 

oliamemo-uk.hatenablog.com

 

一般に独身証明書と呼ばれるものです。

日本で入籍する場合、どちらの国籍の方でもこの書類は必要になると思います。

 

あらかじめイタリア領事館に連絡し、必要書類を確認しました。

日本語も通じますが、同じ内容でも夫にイタリア語で問い合わせてもらった方が早く返信をもらえたことが何度かありましたので、イタリア領事館で手続きをお考えの方は本人に連絡をとってもらう方がいいかもしれません。

 

在日本イタリア大使館・領事館では代理人(配偶者)が婚姻要件具備証明書を取得することも可能ですが(委任状が必要)、本人が直接大使館で手続きをしなければいけない国も多いようですので、事前にお問合せください。

 

在日イタリア大使館・領事館で取得した婚姻要件具備証明書には日本語訳が付属していますので、翻訳を依頼する必要はありません。

 

発行から3ヶ月以内のものを市役所に提出しなければならないため、早く取得しすぎないよう注意が必要です。

私たちは何でもない普通の日に入籍しましたが、希望の入籍日がある方はそこから逆算して書類を準備しなければなりません。

 

3.夫の出生届を翻訳

 

私たちの場合、出生届の提出は必要なかったのですが、夫本人の氏名と義両親の氏名の日本語表記を確認する必要があると言われ(婚姻届はカタカナでの記入になるため)、他に該当の書類がなかったので出生届を翻訳。

 

イタリア語表記を夫に英訳してもらい、それを私が日本語に訳しました。

翻訳が原本と相違ないことを示す一文を加え、私の直筆署名を加え捺印しました。

 

4.婚姻届を提出

 

必要書類さえ揃っていれば問題ありません。

 

oliamemo-uk.hatenablog.com

 

婚姻届が受理されると、婚姻届受理証明書なるものが必要かどうか聞かれます。

文字通り、婚姻届が受理されましたよ~という証明。

 

日本には戸籍制度があるので、戸籍謄本を取り寄せれば誰と誰が結婚していて、誰と誰が家族で…ということは一目瞭然です。

でも、海外では戸籍制度がない国もたくさんあるので、俗にいう「結婚証明書」にあたるのがこの婚姻届受理証明書ではないかと思うのです。

 

これから海外へ移住される予定の方、また何らかの理由で婚姻関係にあることを海外で証明しなければならない方、必ずこの婚姻届受理証明書をもらってください。

戸籍でも婚姻関係は証明できますが、婚姻届受理証明書との合わせ技の方が海外の方にはわかりやすくてよいと思います!

 

また、イタリア人と結婚する方は大使館・領事館に新しくできた戸籍謄本とともに婚姻届け受理証明書を提出する必要がありますので、取得必須です!

手数料は一通250円だか300円だか、そのくらいです。(すでに忘れたw)

私は領事館へ提出する用とビザ申請用で、二通取得しました。

 

※追記

国際結婚の場合、婚姻届を提出した時点では夫婦別姓です。

配偶者の方の姓(外国姓)に変更したい場合は、別途申請が必要です。

私たちは別姓を選びましたので手続きのことについてはお答えしかねますので、役所の方に聞いてみてください!

 

5.アポスティーユ申請

 

oliamemo-uk.hatenablog.com

 

婚姻届を提出後、通常3~4日で新しい戸籍ができます。

配偶者が外国人の場合、日本人が戸籍筆頭者になり外国人配偶者は国籍と名前が備考欄に記されます。

日本に戸籍ないんだもんね…なんだか寂しいですが仕方ありません。

 

これで日本での婚姻関係は成立したわけですから、次は私たちが結婚したということをイタリアへ知らせなければなりません。

婚姻届受理証明書と戸籍謄本にアポスティーユを付けるところまで自分たちで済ませれば、残りの手続きはイタリア領事館が行ってくれます。

 

6.イタリア領事館へ必要書類を提出

 

必要書類や手続きの方法は、イタリア領事館(東日本で婚姻届を提出する方は大使館)へ問い合わせれば丁寧に教えてくださいます。

 

婚姻届受理証明書と戸籍謄本をコピーし、名前や住所にフリガナをふる必要がありますので、アポスティーユを申請する前にコピーを取ることをお忘れなく!

 

日本での手続きは以上です。

海外移住する方、お相手を日本に呼び寄せる方はまた別の長い道のりが待っていますが(涙)、日本での手続き自体は至ってシンプルです。

こんなに簡単に結婚できていいの?ってビックリです、書類提出しただけですもん。笑

 

私のように配偶者が日本国外在住の場合は少々面倒ですが、それでも必要書類さえきちんと集めれば失敗することはまずないと思います。

 

私は日本での入籍は済ませましたが、まだまだやらねばならないことが山盛りです。。

ですが、誰もが経験できることではないですからね!

経験値UPのためだと思って、お互い頑張りましょう!!