【ロシア旅行】サンクトペテルブルク:貴重なインペリアルイースターエッグの宝庫、ファベルジェ博物館。
サンクトペテルブルクでエルミタージュ美術館と並んでここはマスト!という場所がファベルジェ博物館。
ロシアの宝石商だったピーター・カール・ファベルジェ。
元々は金細工などを扱っていたファベルジェですが、その技術が宮中にも知られるようになり、アレクサンドル3世が妻マリアにイースターエッグを贈りたいと彼に制作を依頼したところからインペリアルイースターエッグの歴史が始まります。
コナンの映画、「世紀末の魔術師」を観たことある方なら(これを見ていない人がいるとは思えないほど何度も見た映画)、すぐに「あれか!」と思い浮かぶかも。
最近は電子チケットが多いけど紙のチケットも思い出になっていい。特にこのファベルジェ博物館のチケットはデザインがよくて今でもお気に入り。
チケットは一枚450RUB(約£4.3)、ガイドツアー付きは700RUB(約£6.7)。(現在はチケットが500RUBに値上がりしているようです。)
こんな貴重なお宝をたった600円で見せてよいんですか?という気持ち。
2000円払っても見るのに。太っ腹すぎなロシア。
自分たちで見て回るより楽しいだろうと、私たち夫婦は英語のガイドツアーに参加。
ツアーの時間指定をしてチケットを購入する必要があります。
展示室は2階。もともと宮殿だった場所とあって建物自体が豪華。
イースターエッグだけでなく食器や貴金属などの展示もたくさんあります。
こういう類の展示は他の国でもたくさん見てきましたが、ロシアのお金のかけ方は桁違いな気がします。
最初に作られたイースターエッグ。アレクサンドル3世が妻マリアに贈ったもの。私たちが想像する煌びやかなイースターエッグではなく、本当の卵みたいw卵の中から雌鶏が出てきます。
アレクサンドル3世とマリアのための最後のイースターエッグ。ルネサンスと呼ばれる。
他のイースターエッグとは違う雰囲気のResurrsction(復活)。イースターはキリストの復活を祝う日ということを考えるとこれが真のイースターエッグな気もする。
ニコライ2世の戴冠式の際に使われた馬車のミニチュアが入ったイースターエッグもある。ニコライ2世から妻アレクサンドラへの贈り物。
ニコライ2世が妻アレクサンドラへ贈ったイースターエッグ。ニコライ2世と二人の娘の写真が出てくる仕掛け。アレクサンドラの写真も入れてあげたらいいのにと思った。
マールボロ公爵夫人がロシアを訪れた際に見たインペリアルエッグを気に入ってファベルジェに制作を依頼。色といいデザインといいセンスが…。笑
ニコライ2世の即位15年を記念して作られたもの。
ロシア革命の混乱により、インペリアルイースターエッグの多くは国外に流出してしまったそう。
今もなお行方のわからないものもあるんだとか。
そんなインペリアルイースターエッグを一度に9つも見られる場所はかなり貴重だと思います。
個人的にはエルミタージュ美術館より満足度が高かったです。(もちろんエルミタージュも最高なんですがインペリアルエッグって他ではなかなかお目にかかれないので!)
サンクトペテルブルクに行かれる際には絶対に行ってほしい場所。
ここに行かないなんて考えられない、それほど素晴らしい博物館です。