【イラン旅行】イスファハーン:「イスファハーンは世界の半分」を実感できる場所、イマーム広場とシャーモスク。
イスファハーン2日目。
ガイドさんに一日市内を案内してもらう日です。
イスファハーンのガイドさんが日本語に興味があって勉強しているらしく(しかも独学で!)、少し日本語を話せて親近感がわきました。
イスファハーンで誰もが訪れるであろうイマーム広場。
めちゃくちゃかっこいい、今まで見た世界のどの広場よりもかっこいい。
イスファハーンは世界の半分、ですからね。
まずはイマームモスクへ向かいます。
シャーモスクという名の方が知られているかもしれませんね。(イラン革命以前の呼び名のようですが現在もその名が使われれることも多いです。)
写真ではそのかっこよさが半分も伝わらない。実際に行ってみて欲しい。
シャーモスクはジャーメモスクにかわる金曜礼拝の場として、アッバース1世が建設を命じました。
1611年に建設を開始、1629年に完成。
18年をかけてこの素敵なモスクを作ったんですねぇ…。
モスク内にはマドラサが2つ建設される予定だったらしいのですが、アッバース1世が「自分の生きている間にモスクを完成させよ」と言ったことから工期が短縮されて計画が変更になったそうです。
結局モスクが完成したのはアッバース1世の死後数ヵ月経ってから。
モスクの完成を願っていたのに、間にあわなかったんですね。
17世紀にこんな美の極みのようなモスクを建てられるなんて、ペルシャ帝国の技術と美的感覚どうなってるんや。「イスファハーンは世界の半分」だったのも納得。
このエイワーンが特にすごい。セルジューク朝とサファーヴィー朝の影響を受けた建築スタイルなんだそう。
ここだけでもずーっと見ていられる。
当時、モスクはもちろん重要な建築物は全てメッカの方角を向いて建てられていたのですが、このシャーモスクの門はメッカに向いていないということが大きな特徴。
それでは礼拝のときに困るのでは?と思うのですが、一度門をくぐって順路に沿って進んでいくと、中庭に出たときにはメッカの方角を向いているんですって。
門に対してモスクが斜め右方向に建てられているので、イマーム広場から門とモスクのドームの両方を見ることができる秀逸な作りです。(通常は門の直線状にモスクがあるためドームが隠れてしまうことが多い。)
残念ながら一部修復中。
ピンクモスクもかわいくて好きやけど、やっぱり私は青がいいかなぁ。洗練されている気がする。
青と黄色のコンビネーションって最高。
模様も色もめちゃくちゃ綺麗。
ドーム型の屋根には声が響くポイントがあり、小声で話してもモスク全体に広がるようになっている。イマームが大声を出さなくてよいように設計されたらしい。
マドラサの中庭。
モスクに併設されているマドラサでは観光客向けにイスラム教に関するショートコースを提供しているようなので(英、仏、西、アラビア語)、気になる方は問い合わせてみてください。
私たちが行ったときにはこの中庭におじいちゃんが座っていて(働いている人なのかただの地元の人なのかは謎w)、イスラム教やモスクについて知りたいことがあったら教えるよと話しかけてくれたので少しお話ししました。
ここのモザイク模様がめちゃくちゃ好み。お土産にしたいからミニチュアで作って欲しい。
ドームも修復中。全容が見られなくて残念。
ヨーロッパだと教会や聖堂を「有名だから」という理由だけで見て、まぁこんなもんか…と思うことが度々あるのですが、イランはそれが全然ないですね。
日本やイギリスと何もかもが違うので新鮮だから全てに感動するというのはもちろんあると思います。
でもそれ以上に満足感というか、知的好奇心が満たされる感じがするんですよね。
これは広場の西側にあるアリカプ宮殿。王の住まいだった場所。こちらは内部見学せず。
シラーズ最高!と思っていたけど、イスファハーンにはペルシャ帝国の栄華が詰まっている気がして選べませんね…まだシャーモスクしか見ていないのにこんな気持ちになるなんて…。