【スペイン旅行】夢にまで見たアルハンブラ宮殿。
2019年10月、私の誕生月にスペインのアンダルシア地方へ約一週間滞在しました。
誕生月には毎年夫が旅行に連れて行ってくれるので、この年はスペインをリクエスト。(去年はトルコ旅行を計画していましたが泣く泣くキャンセル…。)
南スペインのイスラム文化圏にはもうずっと前、それこそ高校生くらいのときから興味がありました。
私にとってはこれが初スペインでバルセロナにすら行ったことがないのですが。(バルセロナにもいつか行きたい。)
このアンダルシア旅行のメインはなんといってもアルハンブラ宮殿。
アルハンブラ宮殿には何が何でも行かねば!と思っていたのですが、どうもチケットを手に入れるのが大変らしい。
私たちがグラナダに滞在するのは3日間(行動できるのは実質2日)、その日にちのチケットを狙い撃ちしなければならないのでドキドキです。
チケットはどうも約3ヶ月前から発売されるらしい。(「約」ってなんやねんw)
6月にチェックしたときは10月のチケットはまだ発売されていませんでした。
実際にチケットを買ったのが7月1日。
この日に10月の全ての日程のチケットが開放されましたので、すかさず購入。
「Alhambra Palace Ticket」と検索すると色んなウェブサイトがうじゃうじゃ出てきますが、公式ウェブサイトはこちらです。
ツアーと組み合わせて販売しているエージェントがあったり、すでに公式サイトでは売り切れた日時のチケットを手数料上乗せで販売している代行サイトがあったりで、理解した上でそれを購入するのは問題ないのですが、「公式サイトから」「定価で」購入したい場合には上記のウェブサイトから購入することになります。
チケットの購入時には日時を指定する必要がありますが、これはアルハンブラ宮殿内のナスル宮殿に入場するための時間です。
アルハンブラ宮殿への入場自体は指定の時間前でも問題ありません。
チケット料金は手数料含め、大人2人で€29.70でした。(2019年10月当時)
私たちは午前9時のナスル宮殿チケットをゲットしていたので、午前8時30分のオープンと同時にアルハンブラ宮殿に入場しました。
メインエントランスでオーディオガイドの貸し出し(€6)もありますので、レンタルされたい方はお忘れなく。
入場後すぐにナスル宮殿へ行き(といっても入口から10分くらいかかる)、入場の列に並びました。
ナスル宮殿へ入場後、一番最初に足を踏み入れる場所がメスアール宮。
裁判が行われていた場所です。
綺麗なモザイクタイル、色使いもよい。
神聖ローマ帝国の紋章、双頭の鷲。隠れミッキー探しのようで楽しい。
祈祷室。朝だったので逆光。でも透かし彫りが映える。
イランに行った時も思ったけど、イスラム建築って芸が本当に細かい。
メスアールの中庭へ移動。
とにかく見るもの全てが美しく、写真を撮る手が止まりません。
オーディオガイドで説明を聞きつつ進むと理解が深まってよいです。
メスアール宮の見学を終えてコマレス宮へ。
コマレス宮の中庭。観光パンフレットなどに載っている写真でよく見かける場所。秋晴れの一日、水面に映った反射も綺麗。
大使の間。その名の通り、大使を迎え入れる場所。
最後に見学するのはライオン宮。
王のプライベートな居住空間だったそう。
ライオンの中庭。噴水のようなこちらは当時は水時計として使用されていたらしい。
ライオンの中庭は大理石の柱に囲まれている。どこを切り取っても絵になる。
アベンヘラセスの間。天井が星型でかわいい。イスラムの装飾技術にただただ驚く。
諸王の間。天井にナスル朝時代の王が描かれていることからそのように呼ばれているんだとか。
楕円形の天井に描かれている王たち。
二姉妹の間。
八角形の天井。何に駆り立てられてこんな天井を作ったんや?という疑問すら湧いてくる…。
二姉妹の間の奥にあるバルコニー。見るもの全てが最上級に美しく感覚がマヒしてくる。
バルコニーでポーズをとってみる。
バルコニーから見える中庭。
これにてナスル宮殿の見学終了。
ナスル宮殿の見学に要する時間は1時間~1時間半でしょうか。
時間指定のチケットを持っているとはいえ入場列にならばなければいけないので(チケットのチェックあり)、時間には余裕をもっておいた方がよいでしょう。
他の時間帯に行っていないので比較はできないのですが、午前9時は比較的入場列も短く宮殿内部もそれほど混雑している感じはなかったので(団体のツアー客に出くわすとそのときだけ混み合う程度)、朝一の入場はおすすめです。
これはどこで撮ったのか全然覚えてないwナスル宮殿を出た辺りかな?晴れていて見晴らしが良い。
ナスル宮殿の後はそのままカルロス5世宮殿へ向かいました。(小腹が空いていたけど、我慢我慢…。)
グラナダ奪還後に神聖ローマ帝国王カルロス5世によって建てられた宮殿。
イスラム建築の要素は一切感じません。
こういうのをルネッサンス様式っていうらしい。学校で習うけど覚えてないよなw
イタリアかよ、って思わせる円形の中庭。
カルロス5世宮殿の中にはアルハンブラ博物館があるのですが、これがもう見ごたえたっぷりです。
ナスル朝時代のお宝がたくさん展示されていて、ここだけで軽く1時間くらい過ごしてしまいました。
入場料を別途払う必要はありませんので、見学することをお忘れなく!
ナスル宮殿とカルロス5世宮殿を見終わったところですでに13時を過ぎていました。
8時半に来たのに?え???w
さすがにお腹が空いたので腹ごしらえ。
サンドイッチの自販機があったので、そこで適当に買って食べました。
特別美味しいというわけではないですが(そりゃそうか)、お腹を満たす目的だけなら十分です。
ここからアルハンブラ後半戦スタート。
10月末、もう11月になろうかというのに汗ばむ陽気です、さすが南スペイン。
ナスル宮殿を出ると見えるパルタル庭園。ナスル朝時代に貴族たちが住んでいた場所らしい。
ミフラーブの塔。中は祈祷室になっている。
祈祷室の中。
ちなみにミフラーブというのはモスクの礼拝室の奥に設けられた、礼拝の方向(メッカの位置)を示すものらしい。
数日前にコルドバのメスキータを見学し、そこで学びました。(メスキータもとっても素敵だったのでまた別の記事にあれこれ書きます。)
アルハンブラ宮殿内はとにかく映えスポットがいっぱいあるんですが、なにせ夫カメラマンの腕が…なので自分の思っているような写真を撮ってくれないw
いつも先に私が夫の写真を撮って、「これと同じ構図で、同じ角度でよろしく!!」と頼むのですが、それでも全然思い通りにいかない…諦め。
ヘネラリフェ。王たちの夏の離宮。
回廊からは宮殿が見える。
ナスル宮殿からヘネラリフェまでは15分ほどかかります。
午後のナスル宮殿のチケットを持っている場合はヘネラリフェからスタートするという手もありますが、敷地内を歩き回るだけで疲れてしまうので先にナスル宮殿を見学した方がよいかなというのが個人的意見です。
ナスル宮殿とカルロス5世宮殿は隣接しているため、ナスル宮殿の見学まで時間がある場合は先にカルロス5世宮殿に行くとよいでしょう。
見どころが多すぎて、半日ほどアルハンブラ宮殿で過ごしてしまいました。
人生のバケットリストを一つクリア!