Spice of Life

イギリスでイタリア人と暮らす日本人のブログ。

外国人と結婚したら名字はどうなるのか。

先日、たまたま夫婦別姓制度に関する話を目にしました。

夫婦の姓は私たちが結婚を考え始めたときに最初に直面した問題でもあります。

なぜなら、私は自分の姓を変えたくなかったから。

 

日本で入籍すると決めたとき、日本は夫婦別姓が認められていないからどちらかの姓に統一する必要があることを彼に説明し、私は姓を変えたくないから彼に私の姓を名乗ってほしいとお願いしました。

(後に市役所に問い合わせ、外国人と結婚する場合は日本でも夫婦別姓が認められていること、外国人は日本の姓を名乗れないことを知ったのですが、当時は何も知らなかった。)

 

彼の答えはNO

 

彼にはお姉さんがいるけど、すでに結婚していて旦那さんの姓を名乗っているそう。

だから彼は両親の姓(正確にいうと彼のご両親は別姓なのでお父さんの姓)を継ぎたい、姓を変えることはできないと言われました。

私に彼の姓を名乗ることを強要はしないし、別姓でも全く問題はないけれど、自分の姓は絶対に変えたくないとキッパリ断られたのです。

 

私はというと、弟が結婚していてお嫁さんがうちの姓を名乗ってくれているので、家がどうとか両親のためとか、そういう問題は一切ない。

単純に、これまで31年間慣れ親しんだ姓を捨てるのが嫌だった。

両親は名字とのバランスも考えて名前を付けてくれたわけだし、それを変えるのも嫌でした。

 

さらに彼はイタリア人、彼の姓を名乗ると日本ではカタカナの姓を使うことになります。

これも絶対に嫌だった。

カタカナの姓を否定しているわけではありません、色々考えて外国人の旦那さんや奥さんの姓を選んで名乗っている方も多いはず。

でも私は漢字の名前に愛着があるし、名前は漢字のままで名字だけカタカナになるのがどうしてもしっくりこなかった。

 

相手が外国人だから姓を変えたくないというわけではなく、たとえ日本人だとしても私の姓を選んでくれるよう、結婚相手にお願いしていたと思います。

私の実家を継いでほしいというわけではなく、私の姓を名乗ってくれるだけでいいのです。

 

さて、お互い自分の姓を捨てたくない、譲れない。

これは日本での入籍は無理ではないかと途方に暮れました。(それでも譲歩する気はなかった。笑)

 

なにか解決策はないものか、同じような境遇の人はいないのかと、Googleで検索しました。

そしたらなんと!「外国人と結婚する場合は夫婦同姓か別姓か選べる」という情報が目に飛び込んできました。

 

ええええええええええ!!! 

 

これまでそれを散々議論してきたのに?

もっと早くGoogleに助けを求めればよかった…。

 

その後、確認のため市役所の戸籍担当の方に電話で問い合わせました。

 

そのときに教えてもらったのは、外国人と日本で入籍し、何も手続きをしなければ自動的に夫婦別姓になるということです。

外国人は戸籍がないので、入籍後は私一人の新しい戸籍が作られるそうです。(備考欄に彼の国籍と名前が記されるよう、なんか寂しいなぁ。)

そこで手続きを終了すれば夫婦別姓のまま、彼の姓を名乗りたい場合は入籍後6ヶ月以内に申請が必要なのだそう。

6ヶ月が過ぎた場合は家庭裁判所での手続きが必要なので、少々面倒くさいことになりそうですね。

 

ちなみに、私が彼の姓に変更することはできても、その逆で彼が私の姓を名乗ることはできないそう。

戸籍上で私の姓に変更するときは、彼が日本国籍を取得するしかないそうです。

私の名字に変更してとお願いしていたのに、法律上それは不可能だったということ…。笑

 

中にはダブルネーム(両方の姓を名乗ること)を希望する方もいらっしゃると思います。

イギリス人と結婚した私の友人もその一人だったのですが、その場合は入籍後6ヶ月経っていなくても家庭裁判所での手続きが必要なんだそうです。

友人はその手続きが面倒で結局自分の姓を残すことを諦め、今は旦那さんの姓を名乗っています。

 

私は夫婦で別々の姓を名乗ることに抵抗はないし、むしろそれを望んでいるのですが、夫婦であることの証明が難しい、子供が生まれたときにどちらの姓を名乗るのかなどの問題もあるようです。

夫婦であることの証明は結婚証明書を取得すれば解決できるのかなと思いますが、子供の問題は…確かにそうですよね。

私たちは、男の子が生まれたら彼の姓、女の子だったら私の姓にしようね、などと冗談(私は割と本気w)で話しています。

 

英語で表記すれば彼の姓を名乗ってもあまりバランスが悪くないし、海外に住む限りは(場合によっては)通称を使ってもいいかなと考えたりしますが、日本の戸籍上は自分の旧姓を残すつもりです。