イギリスでロックダウン中に緊急歯科治療を受けた話。
ロックダウンが徐々に緩和され、来週から多くのお店が再開するのではと予想されているロンドンです。
そんな中、私はロンドンで2回目の歯医者に行ってきました。
しかも今回は緊急歯科医院に駆け込むというまさに緊急事態w
自分への記録用と、万が一にも私のようにこの時期にどうしても歯医者に行かなければいけない事情がある方用に記事を書きます。
緊急でない場合の歯医者の予約の取り方、料金などは以前記事にしましたのでそちらを参考にしてください。
※こちらは2019年12月の記事です。現在はコロナウィルスの影響で変更になっている点があるかもしれません。
まずは歯医者に行くことになった経緯から治療してもらうまでの経緯を簡単に。
金曜22時頃:
いつものように歯を磨く。
フロスを通したときに歯と詰め物の間に引っかかる。(この部分が引っかかりやすいことは自覚していたのでいつもはフロスを避けていたが、ぼーっとしていたのでフロスを通してしまう。)
フロスを引き抜いた瞬間、詰め物が取れる。
めっちゃ焦るw
金曜23時頃:
徒歩圏内で行ける距離で翌日(土曜日)も開いている歯医者を探し始める。
前回行ったところは職場の近くで、地下鉄に乗らなければ行けないので他の歯医者に行く必要がある。
歯医者の数は多いものの、この時期に、しかも週末に開いている歯医者はかなり少ない。(コロナウイルスの影響で閉まっている場合も多い。)
数件見つけてリストアップ、よく朝に電話をかけようと決めて就寝。
土曜10時頃:
起床。(遅いw)
昨日リストアップした歯医者に電話をかける。
1件目は繋がらず。(ウェブサイトがなかったのでGoogleに載っていた電話番号にかけた。)
2件目は『今日は予約いっぱいなので一番早くて月曜日』と言われる。
NHS対応と書いてあったのでNHSで診療できるか聞いてみると『今はできないからプライベートでの診療になる』とのこと。(コロナウィルスの影響でNHS診療をストップしているのか、単にスロットが埋まっているだけなのかは不明。)
NHS料金なら月曜まで待つことも考えたが、結局プライベートしか無理ならその日のうちに治療を受けたかったので「考えてからかけ直します」と言い一旦電話を切る。
土曜10時半頃:
3件目に電話をかける。
ここはエマージェンシーだったのでできれば避けたかったが、この状況では仕方ない。
「詰め物が取れて歯に穴があいてるのがわかるから、できるだけ早く治療してほしい」と伝えると、『一番早くて今日の13時15分だけどどう?診察料が£55、レントゲン£15、それに加えて治療費がかかるよ』と言われる。
NHSよりは高いがやむを得ない、この状況であれこれ選んでいられる状況でもない。
予約を取ってもらう。
土曜10時45分頃:
予約を取った歯医者からSMSが届く。(この時点では個人情報は何も伝えていないし支払いもしていない。着信履歴から携帯電話にSMSを送ったのだと思う。)
予約のコンファメーションと注意事項。
「本当の緊急事態以外では来院しないでください」と書いてあったので、若干ひるむ。
だがしかし私にとっては緊急事態に間違いない。(定期検診や歯のクリーニングなどでは来ないでという意味だと推測。)
あとは「待合室に人がいる場合は外で待ってください」「付き添いは連れてこないでください」といったコロナウィルス関連の注意事項。
土曜13時15分:
予約の時間に歯医者に行く。
体温測定され、アルコールで手を除菌するよう言われる。
問診票記入。(5分ほどで記入が終わる簡単なもの。)
土曜13時40分:
治療終了。
詰め物が取れてから約15時間後には新しい詰め物を入れてもらうことができました。
エマージェンシーの歯医者が近所にあってよかったです。
歯医者を探しているときに気付いたのですが、今はコロナウイルスの影響でどこの歯医者もオンライン予約を停止しているようです。
そもそも閉まっているところもあるし、開いていても「人数制限ありの予約制」と書かれている場合がほとんどです。
今、歯医者に行く必要がある方は電話して予約を取るしかないということです。
電話をかける際は簡潔に、状況をできるだけ簡潔に説明します。
電話しているってことは歯医者に行きたいってことは相手もわかっていると思うので、余計なことを長々を説明する必要はないです。
私の場合だと、
One of my fillings came off and there's a big hole in my tooth. I'd like to see a dentist as soon as possible.
という感じです。
詰め物が取れたからそこに穴があるのは当たり前なのですが、とにかく早く診てほしいということを伝えたかったので。
歯が痛む場合は、
I have toothache.
だけで十分です。
どこの歯?と聞かれたら(電話で聞かれる場合もある)、upper right(上の右側)、lower left(下の左側)などと答えればよいです。
そうすれば向こうから予約が取れる日時や必要事項を伝えてくれます。
歯医者によっては問診票を事前に書く必要があったり、診察料のみ先払いの場合もあります。(カードを手元に置いて電話すると安心です。)
コロナウィルス関連のことも聞かれるかもしれません。
私の場合は2件目に電話したときに『コロナウィルスを疑うような症状はある?』とか『最近海外に行った?』とか聞かれました。
料金のことも向こうから言ってくれることが多いですが、もし言ってくれなければ
Do you know roughly how much it costs?
と聞けばよいです。
そうすると
£55 to be seen, £15 for X-ray, and fees vary depending on what treatment you'll get...
という感じで『診察料はいくらで、レントゲンはいくら、あとはどんな治療を受けるかによって変わってくるよ』と言われることが多いので、値段を羅列されても焦らなくて大丈夫です。
ちなみに私の場合は
診察料:£55(当日予約だったので割高。)
レントゲン代:£15(イギリスでは診察の際にレントゲンを撮られることが多いので、診察費+レントゲン代が実質の診察費。)
治療費:£195(composite filling、日本でよくある白い詰め物。)
合計:£265
診察料は前もって伝えられていたので、治療費は大体£200くらいかな~と思って行ったから大正解w
想定内の値段に収まって、値段言われたときは高いと思わず安心しました。
後々考えたらやっぱり高いけどなwww(ロンドンのプライベート歯科治療費としては妥当。)
イギリスでは歯科治療の前に「どんな治療をして、いくらかかるのか」は必ず伝えてくれますし、金額が書かれた書類にサインもします。
だからもし、高すぎると感じたり、他の歯医者でセカンドオピニオンを得たいときは断っても大丈夫です。
夫はセカンドオピニオンのためにレントゲンのデータをもらってきたことがあったので、もしその場で治療を受けず他の歯医者に行きたい方はデータをもらえるか聞いてみるとよいかもしれません。(私自身はもらったことがないので、すべての歯医者でデータをもらえるという確証はありません。)
この時期に歯医者に行くのは少し不安かと思いますが、私が行ったところはコロナウィルス対策はしっかりしているようでしたし、先生はイラストのようなマスク+フェイスシールドをしていたので対人でウィルス感染する可能性は低いように感じました。
家に帰ったら手洗いうがい、着て行った服はすぐに洗濯するなどきちんと対策を取れば感染のリスクは減らせると思います。
もちろんリスクはゼロではないですが、歯の問題は放置できないですからね…。
予想外の高い買い物になりましたが、プライベートクリニックで当日診療ということを考えれば妥当な金額だったかなと思います。
先生(中東系のイギリス人だと思う)は治療になれた様子でとても手際よく、痛みを感じない治療を施してくれました。
日本を含め、今まで行った歯医者の中で一番上手かったと思います。
もしまた緊急事態があれば(ないことを願いますがw)、ここに来れば安心、そう思える歯医者でした。
詰め物が取れたときは本当に焦りましたが、何とか解決して一安心。
この状況で歯医者に行かなければいけない方の参考になれば幸いです。