コロナ禍のロンドンで歯医者に行ってきました。
私のブログで一番読まれている記事はEU Settlement Scheme申請に関するものなのですが、それと同じくらい歯医者に関する記事もよく読まれていることに気付きました。
みなさんロンドンで歯医者に行く必要に迫られて私の検索しているときに私のブログを見つけてくださったのでしょうか。
実はつい最近また歯医者に行きましたので、コロナ禍での歯医者の様子について私の経験からわかることをお伝えしようと思います。
これまでの歯医者関連の記事を貼っておきますので、必要に応じてご覧ください。
まず、今回歯医者に行くことになった経緯から。
実は少し前から食事のときに奥歯に違和感を覚えることが何度かありました。
痛いってほどでもないし、しみるってわけでもない、でもよく同じ場所に食べ物が挟まるなってことが続いていました。
正直歯医者なんて行きたくないので、見て見ぬふりというか気付かぬふりをしていたのですが、まだ当分日本に帰れそうにないしもし虫歯だとして悪化したら大変なことになるぞと歯医者に行くことを決意。(数年前、夫がルートカナルが必要なほど虫歯が悪化して£700請求されたことがいまだに恐怖w)
問題はコロナ禍でNHSの予約を受け付けている歯医者があるかどうか。
NHSだと診察が£23.80なのに対して、プライベートだと診察を受けるだけで£70程度しますからね、コロナ禍といえどNHSの予約枠を確保したいものです。
前回詰め物が取れたときに電話したとき家の近所のNHS対応病院は全滅でしたので、地下鉄に乗って行かなければならないものの、2019年にロンドンで初めて行った歯医者(職場の近く)に電話してみることに。
普段はオンライン予約を受け付けている歯医者ですが、現状では電話予約のみでした。
電話して「NHSの予約枠ありますか?」と聞いたところ、初診かどうかを聞かれ「前に一度行ったことあります」と伝えるとNHSの予約を取ってもらえました。
既存の患者のみNHSを適用しているのか、新規でも受け入れてもらえるのかはわかりませんが、なんにせよ助かりました。
クリニックによって状況は違うと思うのですが、私が通っている歯医者での治療までのタイムラインを参考までに記しておきます。
4/21(火):
午前中に電話で問い合わせる。
同じ週の金曜日の予約を取ってもらう。(これが最短と言われた。)
電話で診察の予約を取るとテキストでコンファメーションが送られてきます。
その後、予約が近づいてくるとオンラインで問診票を埋めるようにもう一通テキストが届きました。
個人情報に変更はないか、NHSの無料または減額診察の対象者か(ほとんどの方はこちらには当てはまらないと思います)といった従来の質問フォームに加え、COVIDの症状はないかといった項目が新たに設けられていました。
4/23(金):
診察を受ける。
料金は前払いで£23.80。(£1.10値上がりしている!)
レントゲンも撮って診察時間5分ほど。笑
古くなった詰め物の周りが削れて歯と歯の間に隙間ができているため、補強する必要があると言われる。(この時点で値段は£150と伝えられ、同意書にサイン。)
歯の間にプラークが溜まっているため、治療を受ける前にHygienist(歯のクリーニング)の予約を取るように言われる。
4/24(土):
Hygienistの予約…のはずが担当者の体調不良により当日キャンセル。
電話を逃してしまったのでテキストが来ていた。
電話をかけて予約を取りなおしてもらう。
4/27(火):
Hygienistの予約、今回はキャンセルされなかった!笑
30分間のクリーニング。(前払いで£69.50)
5/5(水):
新しい詰め物を入れてもらう。(前払いで£146.50)
治療時間は15分ほど、あっという間です。
前回Hygienistの予約を平日に変更したため、休日料金との差額である£3.50を治療費から差し引いてもらいました。
予約するときに特に何も伝えなかったのですが、前回と同じ方が治療してくれました。(基本的には担当制、なんかな?)
予約の際に、・問診票は事前にオンラインで仕上げておくこと、・時間より早く来ないこと、・付き添いを連れてこないこと、・到着したらドアベルを鳴らして指示があるまで外で待つこと、などを告げられました。
待合室を使えないので予約の時間をピンポイントで狙って行くのがちょっと大変なのですが(外で待つの寒いし…)、それ以外は通常時となんら変わりないように感じました。
クリニック内で他の患者さんと同じ空間を共有することがほぼないので、通常時より安全な気すらします。
£150は払ったものの食事中の違和感もなくなり一安心!と思ったのも束の間、実はこの一週間後に突然口の中に謎の白いカケラが落ちてきました...。
一瞬歯が欠けたのかと焦りましたが、どうやらそうではなさそう。
特に痛みも出なかったため本当に「謎の白い物体」だったのですが、詰め物を入れてもらった場所から落ちてきた気がするので念のためもう一度歯医者に連絡。
5/13(木):
一週間前に入れてもらった詰め物らしきものが取れたので、もう一度診察を受けたいと電話して翌週に予約を取ってもらう。
5/19(水):
再び歯医者へ。
どうやら詰め物の場所が悪いらしく(歯と歯の間なので取れやすいらしい)、一部が欠けたもよう。
無料で直してもらえました。
もし今後また取れるようなら大きめの詰め物をする必要があると説明を受けました。
個人的な感想としては、イギリスの歯医者は手際がよく無駄な時間がないので治療費が高い以外は日本の歯医者よりよいかも、と思っています。
診察と治療を同じアポイントメントで行うことがないので(緊急時はやってくれるのかもしれないですが)、前の患者さんの治療がずれ込むことがなく仕事の前や昼休みなどに行っても時間通りに進むのが助かります。
逆にいえば日本の歯医者のように至れり尽くせりな診察ではないので、その辺りが不安な方は日系の歯医者の方がいいのかもしれません。
ロックダウンが明けたとはいえまだコロナ禍、歯医者へ行くのをためらっている方もいらっしゃるかと思いますが、我慢は禁物です。
歯の問題は一度発生してしまうと治療しない限り治りませんからね…。
こちらの記事がどなたかの参考になれば幸いです。