Spice of Life

イギリスでイタリア人と暮らす日本人のブログ。

戸籍謄本の翻訳料を節約する方法。

国際結婚の手続きを進める上で、多くの方がぶちあたるのが「(公的)書類の翻訳問題」だと思います。

日本で発行してもらった書類を外国に提出するときには、なんらかの形で翻訳をしなければいけませんよね。

 

私の場合、これから夫が住むイギリスに移住予定ですので、ビザを申請する際に夫との関係を示す書類として結婚証明書(婚姻届受理証明書)と戸籍謄本の英訳を準備する必要がありました。

 

すでに、EEA Family Permitの申請時に一度提出しています。

oliamemo-uk.hatenablog.com

 

提出先の国が翻訳機関や翻訳者を指定していない場合、翻訳者は自由に選ぶことができます。

第三者という指定がない場合は、自分で翻訳することもできます。(翻訳証明書や翻訳者の署名が必要など、国によって必要な条件が異なりますので、詳細は提出先の国にお問合せください。)

 

私たち夫婦も最初は自分たちで翻訳するつもりでいましたが、翻訳書類が公式であると証明するためには公印または市長のサインが必要だと考えました。

自分たちで翻訳証明書を作成し添付することもできますが、当事者であるため信用性に欠けるかもしれないと不安だったのです。

 

インターネットで調べたところ、自治体によっては英語の翻訳書を発行しているところもあると目にしたので、市庁舎の窓口に出向いてお話をうかがいました。

私たちが婚姻届を提出した自治体では英訳サービスは行っていないとのことですが、「自分たちで翻訳したものに市長のサインをもらうことはできますよ」と教えていただき、英訳のサンプルもいただけました。

 

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市役所でいただいた英文訳サンプル。所在地がわかりそうな場所は隠しました。 

 

こちらは、日本人同士が結婚した際の戸籍謄本の英訳サンプルです。

外国人と結婚した場合は日本人が戸籍筆頭者となり、外国人配偶者は備考欄に名前や国籍が記されますので、その記載通りに翻訳する必要があります。

「戸籍 英文訳 サンプル」と入力して検索すればサンプルがたくさん出てきますので、必要な方は参考にしてください。

 

最終的に私たちは翻訳会社に依頼することに決めたのですが、今後の生活で必要になるかもしれないと英文戸籍に市長のサインももらっておくことにしました。

私たち夫婦は別姓を選択したので、これから夫婦であることの証明を求められる場面が増えると思うからです。(夫婦別姓の唯一のデメリットかな~)

日本語の原本と英訳を提出するより、英訳のみを提出するほうが楽ですからね。

 

私たちが英訳を依頼した翻訳会社についてはこちらに詳しく書いています。

oliamemo-uk.hatenablog.com

 

せっかくいただいたサンプルですが、それほど参考にすることなく完全に自己流で翻訳。笑

翻訳した戸籍謄本と婚姻届受理証明書を市役所に持参して、市長のサインが欲しい旨を伝えました。

 

すると「婚姻届受理証明書の英訳承認は行っておりません、戸籍謄本のみです」と言われました。

なーーーにーーー?!(クール〇コ風w)

 

それならそうと先に教えておいて欲しかった…私が翻訳に費やした時間…。

きちんと確認しなかった私が悪いですけどね。

婚姻届受理証明書も承認してもらえると勝手に思い込んでいた…。 

 

ま、すでに翻訳してもらってるものがあるしと、食い下がるのはやめて(笑)戸籍謄本だけ承認をお願いしました。

 

英訳書類はWordで作成し、市販のコピー用紙にプリントアウトして持参しました。

英訳のもとになる原本も共に提出したので事前に取得しておくのがよいと思います。

 

英訳証明は市町村長に直接サインしてもらう必要があるため、市町村長のスケジュールによっては入手できるまでかなりの時間がかかる場合があります。

 

私の場合、

2月13日 市役所に英訳戸籍謄本を提出(目安は2週間くらいだと告げられる)

3月1日   もう少し時間がかかりそうだと連絡をもらう(この時点で2週間すぎている)

3月5日      書類ができあがり市役所に届いていると電話をもらう

3月8日      市役所に出向いて受け取り

といったスケジュールでした。

 

丸3週間ですね。

 

できあがった書類はこちら。

普通の戸籍謄本と同じ複写防止の用紙に印刷され、「この英訳書類は原本と相違ないですよ」という 一言とともに市長の直筆サインが入っています。(署名も英語です。)

 

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戸籍謄本が発行された日付とともに、市長が署名した日付けも入っています。

 

公印は押されていませんが、依頼時に「公印を押しますか?」と聞いてくださったので公印の依頼をすることもできそうです。

ちなみに、「市町村長のサインが公的には一番効力がある」と職員の方が教えてくださいました。

個人の必要に合わせて選ぶといいと思います。

 

自分で翻訳して提出しろというから、てっきりコピー用紙にそのままサインするのかと思っていましたが、意外としっかりした仕様で驚きました。笑

私の英訳した書類とは使用している単語などが若干違っていたので、きっと市が英訳テンプレートを持っているんだと思います。

婚姻届受理証明書はテンプレートがないから受け付けてもらえなかったんだと思います、きっと。

 

私の提出した翻訳文書は名前や住所のスペルを確かめるために使われたんじゃないかと予想。

それならそこだけ書いて提出するよう求めてくれたら時間もかからなかったのにw

 

料金は手数料が一通300円でした。(自治体により異なる可能性があるため要確認。)

料金を支払えば同じものを複数通取得することもできます。

私は念のため、2通取得し600円支払いました。

 

戸籍謄本は記載事項が限られているため英訳もそれほど難しくないので、時間はあるからとにかくお金を節約したい!!という方にはこの方法もおススメです。

承認してもらえる書類の種類や言語は各自治体によってことなると思いますので、直接問い合わせてくださいね。